わかりづらい産業廃棄物の種類を解説【収集運搬業を始めようとしている方へ】

産業廃棄物

産業廃棄物にはどのようなものがあるのか

産業廃棄物業収集運搬業を行おうとお考えの方も多いと思います。

 

しかし、どの産業廃棄物の種類を許可申請しようかと考えた場合に、その産業廃棄物がどんなものなのかはなかなかイメージしづらいと思います。

 

排出先に全ておまかせするというのも良いかもしれませんが、自分自身でどんな種類の産業廃棄物を収集運搬することはリスクマネジメントにもつながると思いますので、今回は言葉を聞いてもピンとこない産業廃棄物の種類についてお伝えしたいと思います。

産業廃棄物許可申請で選択しなければならない産業廃棄物の種類とは?

産業廃棄物収集運搬業許可申請書を提出する際に選択しなければならない産業廃棄物の種類は以下のとおりです。

燃え殻・汚泥・廃油・廃酸・廃アルカリ・廃プラスチック類・紙くず・木くず・繊維くず・動植物性残さ・動物系固形不要物・ゴムくず・金属くず・ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず・鉱さい・がれき類・動物のふん尿・動物の死体・ばいじん・政令第13号廃棄物

(さらに石綿含有産業廃棄物や水銀使用製品産業廃棄物、水銀含有ばいじん等を含む)

 

例えば、「紙くず」「木くず」などの産業廃棄物はその言葉だけでだいたいのイメージを持つことができると思います。しかし、「動植物性残さ」「鉱さい」などは、それらの廃棄物に関わった者でなければなかなかイメージがつきにくいと思いますので、東京都環境局で挙げられている具体例から抜粋し、以下に列挙していきます。

 

汚泥

カーバイトかすとは

炭化カルシウム(炭化石灰)のことを指し、水を加えると混合ガスを発生し、消石灰を残す。消石灰はチョークや校庭に白線を引くためなどに使われている。

 

ベントナイト汚泥とは

ベントナイトとは建設分野やその他でも広く利用される粘土鉱物の一種。ベントナイトが含まれていても泥状でなければベントナイト汚泥ではなく土砂となる。

 

タールピッチとは

新しい舗装道路などを車で走ると付いてしまうことがある黒い油。特別なクリーナーなどを使用しないと落ちないほど強力。

 

廃油

切削油とは

金属等を切削する際に使用する油。潤滑作用や冷却作用がある。廃棄時の環境負荷が低いため、現在は水溶性切削油が金属加工で使用される切削油の主流となっている。

 

絶縁油とは

液状の絶縁体材料。電力機器の絶縁材料として多く使われる。主成分により13種類に分類されており、かつてはPCB(ポリ塩化ビフェニール)が使われていたが現在は使用されていない。

 

鉱物油とは

石油や天然ガス、石炭などの混合物の総称であり、石油由来の油として工業製品などに使われている。動植物性の油以外はほぼ鉱物油となる。

 

廃酸・廃アルカリ

写真定着廃液&写真現像廃液とは

写真の現像を行った際に出る廃液。そのまま流すことができないため、無害化処理を行わなければならない。廃液処理業者では、再利用できる銀を取り除いてから中和処理を行う。

 

金属石鹸廃液とは

金属石鹸とは、金属と長鎖脂肪酸を結合すると作ることができる化学物質で、硬化や接着などを促進する効果がある。水に不溶であるため、洗浄力は無い。

 

廃プラスチック類・ゴムくず

合成ゴムくず&天然ゴムくずとは

天然ゴムくずを原料とする廃棄物はゴムくずとして分類され、合成ゴムくずを原料とする廃棄物は廃プラスチック類に分類される。

 

廃ソーダ液とは

不要となったアルカリ性の溶液。廃ソーダ液や金属石鹸液は酸性ではなくアルカリ性となる。

 

金属くず

非鉄金属とは

鉄以外の金属で、金や銀、銅、アルミ、亜鉛等のこと。

 

ガラスくず・コンクリートくずおよび陶磁器くず

インターロッキングブロックとは

道路や歩道、建築物などに使われているブロック。オレンジやクリーム色、茶色などで組み合わされた舗装の多くはインターロッキングブロックが使われている。

 

鉱さい

鋳物廃砂とは

鋳物用の鋳型を作る際に使用する砂で、粘土分が強いため強度がある。

 

溶解炉かすとは

金属を融解する炉の湯などに浮いている灰やかすのこと。

 

ボタとは

石炭や亜炭の採掘に伴い発生する捨石のこと。ズリともいう。北海道や福岡県ではボタ山(捨石集積場)が今も保存されている。

 

粉炭かすとは

粉状または細粒状の石炭。練炭の原料にもなり、燃料として使用される。より小さい塊を微粒炭、より大きい塊を塊炭という。

 

ばいじんとは

物が燃えた際に発生する微粒物質。ばい煙の一種であり、チリやホコリ、ススが含まれる。サイクロン捕集ダストや廃砂ダスト等、多くのダストが産業廃棄物となる。

 

第13号廃棄物(コンクリート固形化物等)とは

処分するために処理した廃棄物のこと。そのままでは埋立処分することができないため、セメントなどで固めてから処分することが必要な産業廃棄物の総称。

 

動植物性残さとは

食料品製造業や医薬品製造業などで原料として使用した動植物性の固形状の不要物。下記の動物系固形不要物と分けて分類される。

 

動物系固形不要物・動物のふん尿・動物の死体とは

と畜場で解体した動物に関わる固形状の不要物。同じく産業廃棄物の分類としては「と畜場」でと畜に関係する動物のふん尿・死体に限定される。畜産関係以外の動物系固形不要物や動物のふん尿・死体は一般廃棄物等で処理する必要がある。

 

 

以上、わかりづらい産業廃棄物の種類についてお伝えしましたが、まだまだ産業廃棄物の種類はこれらの他にも無数にあります。自分自身で運搬する物ですから、できるだけどんな廃棄物を運んでいるのかを把握しておくことが安心やリスクマネジメントにつながることと思います。

 

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